透視下ブロック(神経根ブロック)
神経根とは脊髄神経の根元の部分で、そこに局所⿇酔薬を注射することによって痛みの感覚を脳に伝達する神経の動きを遮断します。レントゲンの透視下で体の内部を透かしながら⾏うことにより、正
確に痛みの原因の場所に注射をすることが可能です。
同時に少量の造影剤を使⽤することで⽬的とする神経・硬膜外腔・関節内への薬液の広がりを確認できるので、さらに精度が高まり正確で安全です。
当クリニックではレントゲン装置にCアームを導入しています。迅速にブロック治療を行うことができ患者様の負担も放射線による被ばくも軽減することが可能となっています。
造影剤アレルギーの既往がある患者様は造影剤を使用することができません
必ず事前に受付または看護師、医師にお申し付けください
透視下ブロック(神経根ブロック)の特徴
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透視下で行うことで体の深い部位のブロック注射を行うことができます
- 2
目で見て確認しながら治療を行うことができるため、より安全、正確な治療を行うことができます
- 3
レントゲンを使うことで、ブロック注射後の症状を判断することができ、精密かつ安全な診断を行うことができます
診療の流れ
1 問診
体温、血圧測定、診察を行います。
ブロック注射後3 0 分〜1 時間程度のお休みが必要なため、必ず事前にトイレを済ませておいてください。
治療の準備ができ次第スタッフがお声がけし、レントゲン室へご案内します。
2 準備
レントゲン室へ移動し、レントゲン台の上でうつぶせになります。
洋服は、注射する際に消毒を広く⾏うため腰の部分を広くめくっていただきます。
スタッフが治療前に消毒した部分には、お⼿を触れないようお願いします。
3 ブロック注射
腰を再度消毒をしてから、ブロック注射の治療を⾏います。
レントゲン透視下で針を神経根にむけて進めます。針が神経に近づくと、痛みが再現されます。
痛みが再現された部位に造影剤を注⼊し、神経根が確認できたら局所麻酔薬を注⼊します。
治療は約1 0 〜1 5 分で終了します。
4 安静
注射後はベッドで1 〜2 時間ほど仰向けでゆっくりお休みしていただきます。
安静終了時刻になりましたら、スタッフがお知らせします。
それまで絶対に⼀⼈で⽴ち上がらないようお願いします。転倒する恐れがあります。
スタッフが脱⼒感・痺れなどが解消されたかを判断し、解消されていればご帰宅になります。 脱⼒感が続いている場合にはお休み時間を延⻑させていただきます。